夏といえば、蚊とウエストナイル熱ウイルス(West Nile virus)の季節です。
アメリカでは、ウエストナイル熱ウイルス感染者が記録されるのは夏から秋にかけて。早くて4月に感染した蚊が見つかることもあります。
アメリカで初めてウエストナイル熱ウイルスが出現したのは、1999年8月。ニュヨーク市で感染により7名の死者が出ました。
2018年には、全米で2,647以上の人が感染したと記録されています。
ダラスでも感染による死者が2018年と2019年に出ています。
蚊に刺されるのを防ぐためにするべきこと。
1.虫よけスプレーなどを使う。
2.薄い色の長袖、長いズポンを履く。
なぜ薄い色か? 黒、茶色、紺色といったダークな色は熱を吸収するため熱がこもりやすく、蚊は、熱がこもりやすい所に行くから。逆に、薄い色の服は、熱をあまり吸収しない、つまり蚊が寄って来ない。
3・家の窓やドアを開けっぱなしにしない。
特に外から家に入る時は、自分の周りにたかっている蚊が一緒に入ってしまわないように気をつけよう。
ウエストナイル熱ウイルスの症状
- ほとんどの人に症状が出ない。10人のうち8人が、WNVに感染しても、症状が出ない。
- 軽い症状として、熱が出る人もいる。感染した5人に1人が、発熱の他、頭痛、身体痛、関節痛、吐き気、下痢、発疹などの症状も出る。感染者の多くが完全に回復するが、疲労や体が弱った感じが数週間から数か月続くこともある。
- 重症の場合、感染者の150人のうち1人が、急性化膿性脊髄炎、脳膜炎といった重症の脳炎などを起こすこともあります。重症の場合、高熱、頭痛、しびれ、視力低下、意識障害、痙攣などをおこす。どんな年齢でも重症になることはあるが、特に60歳以上がそのリスクが高い。また、癌、糖尿病、高血圧、腎臓病、臓器移植をした人は特にリスクが高い。
重症による回復は、数週間から数か月かかる。人によっては、中枢神経をやられてしまい一生治らないか死んでしまう。
ウエストナイル熱ウイルスの治療と予防接種
今の所、治療法も予防接種もありません。
私の知り合いの2人が、一昨年の夏、ダラス郊外で蚊に刺され、ウエストナイル熱ウイルスに感染。重症になりました。
二人とも、少しずつ回復しているものの、疲労、記憶力の低下などで仕事ができないと言って仕事を長期休んでいました。また、医師には、感染前の体には戻らないだろうと言われていました。
蚊に刺されない為の予防法、「4 Ds」
住民は、4つのDという予防法を取り入れるべきと言われています。その4 Ds とは下の事です。
• DEET:毎日、外出する時は昼間でも一日中、蚊よけのスプレーを体につける。使用する蚊よけには、DEFTなど蚊よけ成分が入っているものを使う。
• Dress:外では、薄い色の長袖、長いパンツを着用する。
• Drain:家の周りや仕事場の周りでは、溜まり水を捨てるか殺虫剤をまく。(溜まり水に蚊の卵を産むから)
• Dusk and Dawn:外にいる時間を短くする。
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Source: cdc.gov
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