アメリカ生活の安全対策:子供が出先で迷子になった場合にするべき事として教えること

出かけている時に、「子供が自分から離れてしまったら」と考えるとゾッとするのはどの親も同じです。お祭り、モール、人が沢山いる公園といった人混みの場所はもちろん、スーパーやお店の中でもふと子供が自分から離れてしまうこともあります。もし、迷子になったらどうするべきかという話は子供に話しておくべきです。まずは、私独自の経験から話したいと思います。

私の子供が3歳の時、お店の中で子供が迷子になったことがあります。私が子供服を見ている間、子供はおもちゃを見たいと言いました。おもちゃ売り場がすぐ隣で5メートルくらいしか離れていなかったので、大丈夫だろうと思って「じゃあ、ママはここにいるからね。ずっと、おもちゃの所にいてね。」と言いました。私の子供は、言葉を話し出したのが早かったし、たったの3歳でも私としっかりとした会話が出来、実際の年齢よりもしっかりしていました。そのため、当時3歳とはいえ迷子になるなるかもしれないなんてこれっぽちも心配していなかったのです。20分くらい後に迎えに行くと、子供がおもちゃ売り場にいない。慌てて、お店の中をぐるぐる走って探しました。すると、すれ違った女性客が、「子供を探しているの?」と私に言ったのです。「そうなの。」と言うと、「小さな女の子でしょう?ママがいないと言って泣いていたから、たった今、フロントデスクに連れて行った所よ。」それで、フロントデスクまで走って行くと、お店の人が私の名前をアナウンスで呼んでいるところでした。(子供が私のフルネームをちゃんと大人に言えたのは関心しました。)子供にも私にも怖い経験でした。大丈夫と言っても所詮3歳の子供です。完全に親の私の責任でした。

子供に教えるべき事

1.子供と一緒にいるお母さんに助けを求める

一般的に、アメリカでは、子供がもし親からはぐれてしまったら、子供と一緒にいるお母さんを探してその人に助けを求めるべきだと言われています。この場合、なぜ男性より女性の方がいいのか?男性自身、自分が子供を狙う変態だと勘違いされるのが怖いから迷子の子供を助けたがらないと言う意見もあります。では、子供なしでいる女性よりも子供と一緒にいる女性の方がいいのはなぜか?自分も母親である人の方が子供慣れしているからだと思います。私自身、子供と一緒の女性の方が安心するので、一人でいる女性よりも、子供と一緒のお母さんに助けを求めなさいと子供に教えています。お店では、お店の従業員に助けを求めなさいと教えても、小さな子供にはお店で働いている人なのかお客さんなのか区別が出来ないかもしれないので、子供といるお母さんに助けてもらいなさいと教えるのが良いのかもしれません。

2.親から離れてしまったら自分がいる場所を離れない

私が子供の頃、日本で、電車に乗って出かける時に母親が常に私に言ったことがあります。それは、「もし、お母さんからはぐれてしまったら、お母さんを探そうとしないで自分がいる場所を離れないで。お母さんが絶対に探しに戻って来るから。」ということでした。この母親の言葉で、幼い私は、実際に母から離れてしまって駅のホームで一人で立っている自分の姿を想像するたびに緊張したのを覚えています。

私の子供がお店で迷子になった時、確かに私を探さずにおもちゃ売り場で私が来るのを待ってくれたら良かったのにと思いますが、子供が幼いとパニックになってしまいお母さんを必死に探し始めてしまうのは無理もありません。アメリカでも、自分が親から離れてしまったと思ったら、今いる場所から離れない、親が探しに来るのを待ちなさい。と教える人もいます。上の例で子供と一緒にいる女性に助けを求めるのがいいと言いましたが、その場を離れずそこで一緒にお母さんが探しに戻ってくるまで一緒に待っててもらうべきです。他には、ママ、パパではなく親の名前を大きな声で叫んで親を探すべきだという教え方もあります。

3.知らない人について行かない

「知らない人について行かない」と教えるのは親なら誰でも自分の子供にしていることだと思います。私が小学生の頃、「お母さんが事故に遭って病院に運ばれたから、病院まで連れて行ってあげるよ」と声をかけた人の車に乗ってその子供が誘拐されたという事件があったらしく、母親に絶対にそんな風な事を言われても知らない人の車に乗ってはいけないと教えられたことがあります。そういった話をして子供に恐怖感を与える必要はないのですが、やはり知らない人について行ったら2度とお父さんとお母さんに会えなくなるよと子供に教えるべきであると思います。アメリカにはAmber Alert がありますから、Amber Alertで携帯電話がビービーっと鳴る音を子供は聞いた事があるかと思います。Amber Alert についても子供に教えるべきだと思います。

しかし、迷子になった時に、親切な人が「お父さんとお母さんを一緒に探してあげるよ」と親切に助けてくれようとしている大人がいても、知らない人について行ったらいけないと親に教えられている子供はそういった人さえも信用しないかもしれません。なので、その場合は、「お父さんとお母さんが探しに来るまでここに一緒にいて欲しい」と言うように教えるべきです。Stranger Dangerというフレーズがアメリカでよく使われるように、「見知らぬ人は皆、危険な危ない人だ」と考えた方が良いだろうと子供に教えたほうが良いということです。

親がやるべき事

  • 手を繋ぐ

手を繋ぐか、幼児の場合は、犬のハーネスのように幼児用のハーネスを付ける。リュックを背負っている子供の背後から紐で繋いで、犬の散歩のように歩いている姿は可愛いし、笑えるし面白いですが、これも、子供がい目の前からいなくなってしまう事を防ぐためです。子供と親の手首を繋げるストラップも見かけたことがあります。

  • 蛍光の色のティーシャツを着せる

灰ライターのような蛍光の黄色、黄緑、ピンクといった目立つ色を着せる。私は、この方法をよく使い、子供が小さいときは、お祭りなど人が多い場所では、必ず蛍光のシャツを着せました。お薦めです。可愛いやカッコいいよりも安全が第一です。こういった色のTシャツは、JoAnn やHobbyLobbyなど手芸店で1枚5ドルくらいで買えます。

  • キュッキュッと音が鳴る靴を履かせる

日本では歩くたびにキュッキュと音がなる幼児の靴がありますね。こういった靴はアメリカでは売られていないので日本で買うべきです。こういった靴は旅行の時は特に便利だと思いました。空港など人が沢山いて忙しい場所では、搭乗ゲートを探しながら空港の中を歩いているうちに子供が横に走っていってしまうなんてこともあります。そんな時に、キュッキュと歩く音が聞こえるととても便利です。私だけでなく、その音で振り返る人が多かったのを覚えています。

  • 子供の洋服に親の名前と電話番号を付ける

子供の洋服の内側に、親の名前と電話番号を書いた名前シールやガムテープを貼る。そして、もし迷子になったらお父さんとお母さんの名前と電話番号はここに貼ったからねと教えるのも良い方法です。

  • 子供が複数いるときは、ペアにしてお互いの面倒をみさせる

アメリカのフィールドトリップ(遠足)では、突然、生徒が一人いない!なんてことにならないために、子供を2人のペアか3人のグループに分けて、それぞれの子供がペアやグループの生徒と一緒に行動するようにします。そのため、子供は、自分と一緒に行動する相手から離れてしまわないように常に注意するわけです。これは、とても賢い方法だと思います。兄弟が多い家族は、この方法を真似ると出かける時の心配が少し減るかなと思います。

 

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