映画やテレビで、赤ちゃんが生まれるシーンでは、生まれた直後に看護婦が赤ちゃんをお母さんの横に持ってきてくれて、”Congratulations, you have a beautiful baby girl!”なんて風に言ってますが、実際は生まれた直後に赤ちゃんを抱けるとは限らないようです。
病院で出産した場合、赤ちゃんが生まれた直後は一般的にこんな感じです。
生まれた直後に、赤ちゃんの身体がきれいにされます。そして、目にばい菌が入らないようにまぶたの際に抗生物質の薬を塗ります。
それと、異常はないか身体を頭のてっぺんからつま先まで調べます。
でも、この検査を後回しにしてもらって、生まれた直後にあかちゃんを抱っこさせてもらうことも出来るそうです。
アメリカでは、多くの女性が自分の身体から出たばかりのわが子を生まれた直後に抱きたいと思うそうです。
その理由は、生まれた直後の一時間は特に赤ちゃんは最も目が覚めていて、自分の周囲の事をはっきり分かっているからだそうです。
ですから、これを望むなら、出産前に自分のドクターとbirth plan の一つとして、赤ちゃんが生まれたらすぐに抱きたい、赤ちゃんの身体の検査などはその後にして欲しいと言うべきだそうです。
でも、そうさせてくれるかはドクターによると思います。
まぶたの際に塗られる薬は、赤ちゃんの目が薬でぼやけて見ずらくなるので、これも後でやってもらいたいと言う女性も中にはいるようですが、ばい菌が目の中に入らないようにと予防と為に塗られる薬ですからドクターが待つことを許可してくれるのだろうか。
部屋の移動
出産後は、LDRP (labor, delivery, recovery and postpartum)と呼ばれる個室に移動されます。
退院するまでこの部屋を使うようになります。
この部屋に、旦那さんなど付き添いの方用にソファーベッドもあります。
自分専用のシャワーとトイレもこの部屋の中にあります。
出産後は何日間病院に泊まれるか
一般に、アメリカでは経膣分娩で出産した場合は、出産後一泊して翌日に帰宅します。
帝王切開の場合は、出産後2晩泊まり翌日帰宅します。
これは保険の関係でもあります。一般的な保険は、これ以上長く病院にいると保険が適用しません。
だだし、赤ちゃん又はお母さんの身体に何かあった場合は、ドクターが帰宅してよいと言うまで病院に泊まるようになり、その場合は保険の適用もあることでしょう(保険によります)。
病院にいる間にすること
1. 赤ちゃんの検査
赤ちゃんが生まれたらどの小児科の先生を主治医として診てもらうかすでに選んでいれば、そのドクターに退院するまでに病院に来てもらって生まれたばかりの赤ちゃんの”初めての検査”をしてもらえます。でも、そのドクターのオフィスと出産した病院が遠く離れていれば、わざわざ病院に来てもらう必要はありません。お母さん本人が決めることです。お母さんがこのドクターに初めから診てもらいたいなら聞いてみるべきでしょう。遠くても来てくれるドクターもいるかもしれません。
もし、病院にいる小児科のドクターに生まれてすぐの赤ちゃんの検査をお願いするなら、退院してからすぐに赤ちゃんを自分が選んだ小児科に連れて行くようになります。
2. 歩く
血栓症になり血管が詰まってしまわないように、出産の翌日くらいに歩かされます。帝王切開をした女性でも変わらず、廊下を歩いて部屋にもどってくるくらいの距離を
歩かされます。
3. お母さんの検査
看護婦やドクターがお母さんの様子を見に来ます。子宮からの出血は減ってるか、少しずつ回復してきてるかを確認しに来ます。痛みはどうか見るために何度も部屋に入ってきます。
4. お母さんのシャワー
退院するまでにシャワーを浴びさせられます。病院スタッフが部屋に入ってきてシャワーのお手伝いをしてくれます。
シャワー室まで一緒に歩いてくれて、洋服を脱ぐの手伝ってくれます。
身体を洗うのは自分でやって、その間、お母さんが倒れたりしないかシャワーカーテンの後ろで見守ってくれます。
5. 母乳、ミルク
母乳をあげるか、母乳はあげないで最初から哺乳瓶のミルクで育てるかは本人が決めることです。
それによって医療スタッフがお手伝いしてくれます。赤ちゃんが上手に飲めるようにそのやり方を教えてくれます。
母乳で育てたいお母さんには、赤ちゃんが泣き止まないときは母乳が余り出てないからかもしれないので粉ミルクをあげたらどうかと医療スタッフが言ってくるはずです。 でも、そうするかはお母さんが決めてよいことです。
哺乳瓶のミルクを飲ませると母乳を飲んでくれなくなるという話もあるので、粉ミルクはあげたくないお母さんは少なくありません。
6. Birth Certificate (出産証明書)
赤ちゃんの名前をまだ決めていなくても、退院するまでに出産証明書を書かされます。
Source:
http://www.fitpregnancy.com/pregnancy/labor-delivery/what-expect-after-giving-birth-hospital
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