「目はいいので、眼科には今まで一度も行ったことがない。」
「眼鏡はかけているけど、眼科健康検診は受けたことはないです。」
「眼科には、結膜炎の時に行ったことがあるだけで、眼科の健康検診は受けたことはないです。」
日本では、こういった人が多いようです。
2それはなぜか?
1.日本では眼科検診の重要さが一般的に知られていないから。
2.日本では、眼鏡を作るには眼科医による処方箋が必要とされないため、眼科に行く必要がない。眼鏡屋で眼科医でもない人が視力測定機械だけで処方箋を作成し眼鏡のレンズを作るというシステムが日本にはあるので、眼鏡を作るには眼鏡屋さんに行くのが普通であるから。実は、人それぞれ目の状態によっては視力測定機械では正しい視力が測れないこともあります。
3.日本では、コンタクトレンズを購入するのもとても簡単で、処方箋が有効であるかなどのチェックがされない。そのため、10年以上前の処方箋を使ってでもネットで注文できる。
4.子供に関しても、子供が遠くが見えないと言わなければ親は視力に問題がないと思ってしまう。でも、子供は実は遠くがぼやけていてもそれが普通だと思っていることが多い。また、遠視や乱視の子供は遠くは見えるので親も学校での視力検査でも見落とされやすい。学校の視力検査は、あくまでも禁止の子供を見つけるだけの検査で遠視や乱視の子供は簡単にパスしてしまう。
学校の視力検査と小児科での視力検査は十分でない
日本の学校で、視力検査が毎年行われますね。同じような視力検査がアメリカでも行われます。ただ、毎年でないかもしれません。ここテキサスでは、テキサス州の法律によりテキサスにある学校では、視力検査が行われる頻度が一律で決められています。毎年ではなく1年おきに行われます。また、転入生は、転入した際に学校で視力の検査を受けさせられます。他の週でも最低、年に1度は視力検査が学校で行うはずです。頻度はともかく、学校での視力検査は十分ではありません。それは、遠くの文字が見えるかどうかの検査ですので、近視の子供を見つけるための検査にしかありません。乱視や遠視の子供は、この検査では見つかりにくいため、ちゃんと見えていると判断されてしまいます。
小児科での身体検査で、視力も調べるかもしれません。でも、これも学校での視力検査と変わらず近視かどうかを調べるだけにしかありません。乱視や遠視の子供は、この検査では見つかりにくいため、ちゃんと見えていると判断されてしまいます。しかし、視力に問題があるかどうかというのは、近視かどうかということではありません。乱視や遠視の子供は、近くを見る視力に問題があるため、本を読む時に文字を飛ばして読んでしまったりすることがあります。遠視や乱視を放っておくと、勉強の遅れをとってしまう原因になってしまいます。
5歳から15歳くらいの子供の成長期で、身長や身体が変わる過程で、子供の視力も大きく変わります。学校での視力検査の頻度が毎年か1ねんおきかというのが問題というよりも、
成長期の子供の眼科検診がとても重要なわけ
眼科検診は、視力を測るだけの検査ではないため、視力が悪い人だけ受ければいいという検査ではありません。実は、視力検査は、目の健康検査の一部にしかすぎず、目の健康検査とは、目の色々な事を調べるのです。目の病気というのは、静かに進むため、症状が出てからでは治療には遅いなんてこともありかねません。
- 1回目の眼科検診は、生後6か月から1歳までの間に受ける。
- 2回目は、3歳から5歳の間に一度は受ける。(視力に問題があれば毎年受ける)
- 6歳から17歳は毎年受ける。
子供の目の検査はとても重要です。成長期である子は特に、身長が伸び身体が変化していく中で目も変わって行きます。ですから、毎年の眼科検診を受けて健康であることを確認する必要があるのです。
子供の視力が悪いことが見落とされてしまうわけ
- 子供は、あまり見えていなくてもそれが普通だと思っている。
- 乱視や遠視の子は、長時間勉強したり本を読むと目が疲れる、頭が痛くなる。長時間ゲームをやると目が疲れる。でもそれは、ゲームのやり過ぎた、本の読み過ぎだと思われがち。視力に問題があるとは、親は思いもしない。
- 教室で黒板が見えない場合は、前の方に座ったり、見えない時は目を細めるなどして、何とか自分なりに対応してしまっている。
視力の問題は勉強の遅れにつながる
遠視の子は遠くが見えるけども、近くがぼやけるので長時間本を読むと目が疲れてしまいます。そのため、本を読むのが嫌になり学校の勉強からおくれをとってしまう場合があります。勉強が出来ない子の多くは、頭が悪いのではなくて視力に問題があるため勉強からおくれてしまうそうです。
近視抑制治療により、子供の近視は進まないように抑えられる
近視抑制治療は、昔はなかった治療。現在は、一日に一度、一滴だけの目薬によって視力の進みを抑えられる治療があります。それに加えて、日中の起きている間に着用するコンタクトレンズもあります。これも治療用であって使い捨てタイプです。夜寝ている時に着用する固くて痛いハードのコンタクトレンズなんて昔の話。今は、柔らかくて痛くない、まして使い捨てタイプなので毎日、新しいレンズを着用できる。普通のレンズのように使えるけれど近視抑制治療のための特別なレンズです。
私の子供は、度近眼の私の遺伝により、小学2年生くらいから近視になってしまいました。成長期の子供ですので放っておいたら視力が進んでしまうのは間違えないため、すぐに、近視の進みを抑える為に目薬で治療を始めました。それに加えて治療用のコンタクトレンズも始めました。治療のお陰て2年間以上視力が安定しています。素晴らしい治療です。現在の子供にはこういった近視を抑制する治療が存在するのですから、いいですよね。目薬の治療は、アメリカだけでなく日本にもあるため、アメリカで治療を初めても日本に帰ってからでも続けられるのでお勧めです。
子供の成長と共に進む近視を抑制する治療
(マイオピア・コントロール)
子供を眼科検査に連れて行ったときに、ドクターに伝えるべき事
次のうちどれか当てはまれば、ドクターに伝えましょう。
• 未熟児で生まれた
• 赤ちゃんの時、手で物を掴んだり、物を拾ったりできるようになるのが遅かった。
• 目をよくこすってる
• 目をパチパチする
• 視線を合わせない
• 一つの物をじっと見ることが出来ない
• 目で物を追うことが出来ない
• 学校で行う視力検査に落ちた
Source:
http://www.allaboutvision.com/eye-exam/children.htm