アメリカで働く人は、「アメリカ人は働かない」「アメリカ人は仕事が遅い。」この考えは捨てよう!

日本からアメリカに駐在社員として来て、アメリカで働いてみて日本人が感じる事。
それは、「アメリカ人は働かない」とか「アメリカ人は仕事が遅い。」こう感じる人は少なくないかと思います。
アメリカに駐在員として日本から来て10か月くらいのある知り合いも、アメリカで仕事をしてみてどうですか?と聞いた時に「アメリカ人は仕事が遅い」と答えました。何でそう思うのか?と尋ねると、「私だったらこうやるのに、あの人は、ああやるこうやる」と自分と違うやり方を批判。

日本の職場でのスタンダードから見たら、仕事場での私語が多いかもしれない。定時に帰るなんて考えられないかもしれない。有給休暇を2週間も3週間もまとめて取るなんて、他の社員に申し訳なくて誰もやらないなんて思うでしょう。
でも、ここは、アメリカ。日本じゃないから、そういった日本の職場だったらこうなのに、ああなのに、といった考えや期待は捨てましょう。

アメリカから見たら、日本の職場のカルチャーは、一言で言うと「厳し過ぎる」のです。
日本とアメリカの職場カルチャーを比べて、大きく違う点を考えてみました。

残業

アメリカでは自分の勤務時間が5時までであれば5時に帰るのが普通のこと。仕事が溜まっていて、締め切りが迫っていて残業が必要な場合は別として、5時になったら帰ります。日本のスタンダードから見たら、5時になったら家に帰ることで「アメリカ人は仕事をしない」と言われてしまうのかもしれませんが、それは違います。アメリカではそれが普通なんです。誰も、「あの人、5時ぴったりに帰るんだよ」と批判しません。

仕事は仕事、家族が一番大事

仕事が第一で家族は2の次。この考えはアメリカではありません。映画などで、お父さんが仕事ばかりしてて子供がお父さんに会えないくて寂しい思いをしているシーンもまれにあるくらいなので、そういう人もいるのだろうと思います。しかし、根本的に、アメリカ人は家族が第一であるため、仕事を終えたら家族の元(家)に帰るのが普通。仕事の後に会社の人と飲みに行くだとか、週末も会社の接待だとか上司とゴルフに行くなんてやりません。プライベートの時間は家族と一緒にいるのが普通です。会社も家族を大事にします。従業員の家族の間に傷をつけるような事はしません。奥さんが破水したら、旦那さんは仕事を途中に奥さんがいる病院に駆けつける。文化的にそれが当たり前であるから、仕事だから行けないよなんて言う男性はいないし、会社も仕事中なのに何を言ってるんだなんて言って邪魔するようなことはしません。

仕事は仕事。プライベートと一緒にしない。

家族がいる人はまれですが、独身は、仕事の後に独身の同僚数人とバーに行ってちょっと飲んだりするなんてことはやります。でも、ここでの違いは、飲みに行ってまでも仕事の話をしないということです。飲みに行くというのは、仕事の延長ではなく、プライベートの時間であり休暇時間であるわけですから、楽しい時間を過ごすのが目的です。仕事のミーティングであれば、仕事の話をするのが当たり前ですが、そうでなければ、仕事の話をしません。

自分の能力や仕事のスキルを人にも同じレベルで期待しない

基本的に自分と同じ能力を他の人にも持っているのが当たり前と期待すること自体がアメリカではしないことです。

上司が、従業員の仕事のパフォーマンスを査定する時は別ですが、「あの人は仕事が遅い」「なんであの人はこんなに簡単なことが出来ないんだ」などと、同じチームの人のことを言う。これもやりません。こいったことを言うのは日本人独特です。

まず、アメリカの考えとして根本的に違うのは、「あの人は君じゃないから、あの人が30分仕事を君は10分で出来るのは素晴らしいことだけど。だからって同じことを人に期待するのはおかしいよ。」実は、これは私の主人が私に言った事なのです。

貴方の知らないハンデやチャレンジがあるかもしれないということを頭に入れておく

簡単なお釣りの計算を暗算出来ないのは、その人には、あなたが知らないハンデがあるかもしれません。例えば、知的障害やDyslexiaを持っている人かもしれません。なので、簡単な計算が出来ないとか、英語のスペルが出来ないからって「あの人はそんなことも出来ない。頭が良くない。」なんて言ってしまうのはダメなのです。

いきなり仕事の話に入らないのはアメリカ式

日本では、面接の場面で、いきなり面接の質問に入ります。でも、アメリカは違います。ウォ―ムアップの会話があってから本題に入ります。ビジネスミーティングでも同じで、ウォ―ムアップの会話が初めの数分あってから、じゃあ本題に入りますかという感じです。電話でも同じです。Did you have a good weekend? なんて風に始まるのが普通なのです。アメリカ人から見たら、日本のミーティングや仕事の面接で、ウォ―ムアップの会話がなく本題に直入するというのは、とても変に感じる事です。でも、それが日本の仕事文化でありアメリカと違うと事前に注意事項として日本の文化に関するウェブサイトなどで知っていることです。

アメリカ人は働かない?

違います。日本のように長時間の残業はしないし、有休休暇を取って仕事を休む、ミーティングでウォ―ムアップの会話など雑談が入るのは普通、仕事をしていても楽しむことを忘れないのはアメリカ人独特。でも、こういったことはアメリカの職場の独特のカルチャーであるわけです。さぼっているんではありません。国が違うだけです。

まとめ:

結局は、ここはアメリカ。日本ではないのだから、日本で期待できることを同じくアメリカで期待するのはおかしいのです。また、外国に来て、自分の国のスタンダードで物事を見て外国であるアメリカを批判しても仕方がありません。人の家に行って、その家の中のことをあれこれ言ってるのと同じです。

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