日本の紹介状システム
日本では、引越しに伴って病院を変えるときや、専門の病院へ紹介される際に、かかりつけ医が紹介先の診療科や医療機関宛てに患者の情報を伝えるために、「紹介状」を作成してもらうのが一般的です。紹介状には、現在の主症状や病名、治療経過、投薬内容が書かれています。
さて、アメリカはどうでしょうか?
アメリカには、こういった紹介状のシステムはありません。
アメリカでは口頭で十分
アメリカでは、病院を変えるのはよくあることです。理由は色々です。例えば、自分の保険が変わり、今までの病院ではその保険が使えないから、引っ越しをしたから、その病院の医師や受付の人が好きじゃないなど。でも、病院を変えるたびに、それまで通っていた病院から紹介状を次の医師に渡すというシステムはありません。
患者さん本人による説明で十分です。
初めて行く病院では、Welcome Forms や New Patient Formsなどと呼ばれる書類を記入されられます。その書類に、持っている病気や症状の名前、過去に受けた手術、現在使用している薬の名前と量、薬アレルギーについてなどを記入するようになっています。
ですから、こういった情報を自分で把握していないと困ってしまいます。
これからアメリカの病院に通う
これからアメリカに住むことになり、アメリカの病院で日本で受けていた治療を続ける場合は、日本のかかり医に英語で書いてもらった紹介状があると便利です(特に、こういった情報を英語で説明できないのであれば)。でも、紹介状に書かれている内容の前の事もアメリカの病院で聞かれるかもしれないので、医療経過を自分でも把握していたほうがいいです。
また、日本で処方された薬は、薬の名前を英語では何かを事前に調べて行くべきです。
記事掲載日:5/19/2016
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